壁ドンは、壁と腕でできる空間を見る
壁ドンの構図では、壁に近い人物と、手をつく人物の間にできる空間が重要です。手の位置だけでなく、肩から肘を通って壁へ向かう線が、二人の配置を伝えます。身長差が変わると、その線が顔や肩のどこを通るかも変わって見えます。
この壁ドンシミュレーターは、二人の身長を設定して静止ポーズを確認するツールです。左手、右手、両手を選び、手の高さと距離を調整できます。
壁ドンのイラストを描く場合、二人の顔を見せたいのか、壁につく手を見せたいのかで、選ぶ角度は変わります。顔がよく見える構図では手が隠れ、横からでは距離が分かっても片方の顔が見えにくいことがあります。最終的な一枚と、構造を理解する参考画像を分けて考えると整理できます。
最初に「壁ドンする人」を選ぶ
「壁ドンする人」は、壁に手をつく側の選択です。もう一人が壁側になります。壁側の人物を直接選ぶ操作と取り違えないよう、設定後に上がっている腕を確認してください。「役割を交換」では、名前、身長、色を保ったまま、手をつく役割だけが交代します。
まず片手で試すと、腕の線を追いやすくなります。左手と右手を同じ全体表示の角度で比べると、手前に来る腕と奥に隠れる腕の違いを確認できます。画面上の左右だけでなく、どの人物の肩から出ている腕かを見ておくと、回転後にも見失いにくくなります。
両手にすると、相手を囲む輪郭が変わります。二本の腕が重なって太い一本のように見える場合は、角度を少し開いて、それぞれの肘と手を確認します。両手だから必ず左右対称の構図になるわけではなく、カメラの位置によって見える面積は変わります。
手の高さはパーセント、距離は別の設定
「手の高さ」は0〜100%の調整値です。高い位置と低い位置を比べるときは、手だけでなく肘が頭の輪郭にどう重なるかも見てください。
「距離」は25〜55cmの範囲です。手の高さを保って距離を変え、横から二人の体と壁の並びを確認します。そのあと距離を固定して手の高さを動かすと、何が変わったかを分けて理解できます。
顔の近くに腕が重なる場合、距離を大きくする前に斜めから確認する方法もあります。見え方の問題なら、設定を変えずに輪郭を分けられるかもしれません。
背の低い人が壁ドンする構図も比べる
Aを180cm、Bを165cmにし、まずAを壁ドンする側にします。頭の高さ、Aの肩、壁につく手の順に見たあと、役割だけを交換してください。Bが手をつく側になりますが、二人の身長は変わりません。同じ人物で役割を逆にした構図を比べられます。
二人とも170cmにすると、大きな身長差を除いて腕と壁の配置を見られます。同じ身長でも、片方は腕を上げ、片方は壁側にいるので、絵は対称になりません。顔の高さが近いまま、動作の違いをどの輪郭で伝えるかを考える例として使えます。
190cmと155cmのように差を広げる場合は、顔だけを拡大する前に全身を確認します。肩、胴体、足元まで見てから、必要な部分を構図に選んでください。
人物の視点では壁が表示されない理由
壁そのものと、手をつく位置を確認するには「全体」を使います。「正面」は頭や肩の高さ、「横」は壁と二人の前後関係を見る手がかりになります。「自由」や手動の回転では、その間の斜めの構図を探せます。
人物の視点に切り替えると、カメラを壁が遮らないよう、壁の表示が隠されます。壁と手の関係を確かめるときは「全体」に戻してください。
手を細かく描く前に、肩から壁までをつなぐ
下描きでは壁の面と二つの頭を置き、手をつく側の肩と手の位置を決めます。その二点を肘を通る線でつないでから、手指を描き込むと、途中で構図を変えやすくなります。腕の内側に見える背景の形も、曲がり方を確認する手がかりになります。
肘が相手の顎の線にぴったり重なるなど、本来つながっていない輪郭が接すると、形を読み違えやすくなります。少し回した画像と比べて、前後の関係を確認してください。髪や袖を描き足したあとにも同じ場所を見ると、モデルでは空いていたすき間が埋まっていないかを確認できます。
